さて、10日ほど前の話になりますが、京都市立芸術大学と東京藝術大学の学生さん達の合同版画展が開催され、先ずは京都で出展中とのことで、旦那さんと バイクでぴゅーんと 見に行ってきました。
ギャラリーは、左京区神楽岡(かぐらおか)にある「アートゾーン神楽岡」
吉田神社がある、あの「神楽岡」なのですが、あのあたりにギャラリーがあるとは知らなかった。平安神宮のあたりは美術館や博物館が多いことで有名なんですが、神楽岡にもあるの?
だが、現地に行ってみると「あるの?」どころではない、そこかしこに画廊があるではないですか。
知らなかった。神楽岡は、芸術のメッカでもあったのか!
なお、神楽岡の地名の由来についてはこちら、吉田神社を参拝した時の記事で触れています。
【関連記事】hurrah.hatenablog.com
その、神楽岡。
「まさに、その名のとおり『岡(丘)』だなー」って丘陵をバイクで上りながら走った、その先に
アートゾーン神楽岡
【リンク】ギャラリー | 京都アートゾーン神楽岡 | 京都市
あった!これだ!ここだ!間違いない!
建物の向かい、道路を挟んだ目の前には、五山の送り火の「大文字」がどーんと見えます。
今回、なぜこの版画展を知ったかというと。実はこの展覧会に出展されている、ある作家さん(学生さん)のお母さんとSNSで知り合ったことから仲良くさせていただいていて「娘が京都の市立芸大に通うことになったよ」と聞いていたことから、お会いしたことはないながら、気にかけていた方でありました。
昨年は、セブン-イレブン・ジャパンと京都物産出品協会が企画された、秋の「敬老の日」キャンペーンにて優秀賞を受賞され、作品が商品化され、セブン-イレブンにて、店頭販売されていました。
これらは、販売されている店舗さんを廻り、店員さんに許可を得て、撮影させていただいた写真。
実物大の写真を見ると可愛らしくて、ふと、義母(旦那さんの実家の母)のことを思って贈りたくなり、お迎え(購入)しました。
【リンク】キャンペーン商品の販売が決定しました | 京都市立芸術大学
話、戻って、
アートゾーン神楽岡。階段を降りて、地下に入口があります。地下1階、地上2階の、3階建て。
ギャラリーに入ると、オーナーご夫妻らしき方と観客と思わしき紳士が歓談されていて、それから、お若い女性がおひとり、奥の椅子に座っておられた。
私「作品を見せていただいていいですか」
オーナーご婦人?「どうぞ、どうぞ。どなたかのお知り合いですか?」
私「はい。出展されている作家さんのお母さんと知り合いで、お名前なんだったかな。…そうだ、そうだ!『柴田若奈』さん、です」
オーナーご婦人?「あら、柴田さん? 今日いらっしゃいますよ。あの方、柴田若奈さん」
すると、奥の椅子に座っておられたあのお若い女性がパッと顔を上げられ、立ち上がって、会釈された。
えーーっ!!
まさかの『ご本人』降臨ーー!!
まさかまさか、ご本人にお会いできるとは思ってなかったので、びっくりやら嬉しいやらで、どう自己紹介したのか?私は記憶にないほどなのですが(笑)柴田さんのほうは、ニコニコと落ち着いていらして(作家さんの貫禄…!)「作者本人がおりますので、なんでも聞いてくださいね。笑」と、お声がけくださった。
館内に出展されている作品をゆっくり見せてもらい、2階に置いてあった「これまでの作品」をスクラップしたファイルを見せてもらっていると、オーナーご婦人?が、階段を上がってこられた。
オーナーご婦人?「柴田さんは、独特の経歴をお持ちでね…」
私「そうらしいですね。お母さんから少しお伺いしています。以前は、他の大学で油絵を学んでいらしたとか」
オーナーご婦人?「そうそう。様々なことを学んでらしているからか、なんと言いましょうか、広がりのある世界観をお持ちですね」
私は美術・芸術作品に関して詳しくないのですが、「柴田さんは、こういうふうに描かれるのか…」と感じた、それが、オーナーご婦人?が言われるところの「柴田さんの、世界観」なのかもしれない。
ご本人がお声がけくださったように「作者さんがいらっしゃる」のだから、いろいろお伺いしてみたいと思い、柴田さんがおられる地下に降りて、
私「あの、質問していいですか?」
柴田さん「はい。どうぞ。笑」
私「私、高校を卒業して就職した会社がシルクスクリーン印刷・製版の会社で。その会社のグラフィック事業部・デザイン課で、7年ほど、製版用フィルムを作成する仕事をしていたんです」
柴田さん「ああ、シルクスクリーンを。ええ、ええ」
話が通じる!!
「シルクスクリーン」で、話が通じる!!
印刷関係、製版関係の業界にいる人でもない限り、むかし勤めていた当時から「シルクスクリーンの仕事をしてる」と話して、通じる人はほぼ、いなかった。
なんなら、スクリーンという言葉から「映画会社?」と、聞き返されたりしていた。
でも、柴田さんとは、話が通じる!!
私「でね、でね!( 一瞬で話が通じたから、ちょっとテンション上がってる←笑笑)だから、シルクスクリーンについては『どういう作り方をするか』わかるんですけど、柴田さんの『コラグラフ』は、どのように作成されるんですか?」
ギャラリーに作品を見に来て
「作りかた」を質問してくる観客www
「聞きたいとこ」そこ?!www
すみません!!
「元・製造畑」なもので!ww
だが、柴田さんは、順を追って丁寧に、且つ、作成工程の苦労などのユーモアも交えながら、説明してくださった。
ちなみに、隣で聞いていた旦那さんは途中からわからなくなった(作業の想像が追いつかなくなった?)ようで、いつの間にか、その場から離脱していた。
「ごめんなwww」
柴田さんと私は「製版の基礎的な部分はわかってる者どうし」の会話をしていたので、まあまあ「2人で盛り上がって」いた と思いますww
例えば、逆に、旦那さんが質問していたとしたら(基礎的な話からしないといけない人に聞かれたら)柴田さんもまた違う説明の仕方をされたかもしれないけど、今回は私が聞いたから、質問者に合わせて、質問者が聞きたがってることに目線を合わせて、答えてくれはったんやと思います。笑
さて。
お待たせしました。
「写真を撮ってもいい」とのことで、撮らせてもらいました。
「ブログ記事への掲載もOK」とのこと。ありがとうございます。
作品のタイトルは、あえて、記載していません。
タイトルはぜひ、ギャラリーにてご覧ください。
PORTO DI STAMPA 2022(第10回 京都市立芸術大学・東京藝術大学 合同版画展)
京都での出展は終了されましたが、続いて、東京の「B-gallery」にて、出展されるそうです。
【リンク】B-gallery – 重要文化財フランク・ロイド・ライト設計自由学園明日館西隣