さて。昨年末、大原野神社を参拝して→ 大原野神社を参拝してきた - お出かけブログ まもなく次は、吉田神社に呼ばれており(ああ。藤原氏の繋がりだな)と感じていたところ、お呼びがハタと止まりまして。
おりしも、年明けすぐ2度目の緊急事態宣言が発出されたので見守っておられるのかと思ったのですが、言葉に詰まる出来事がありました…。
して、それは後ほど記すとしまして。
ここ京都は2月28日をもって宣言が解除され、3月に入って一段と寒さも緩み、先日また兆しを感じたので、本日お参りしてきました。
一の鳥居
参道、ならびに神社の付近には、京都大学の吉田キャンパスが立ち並んでいます。
二の鳥居
吉田神社(吉田社)本宮
舞殿
本殿
吉田神社は、第56代・清和天皇の貞観元年(859年)平安京の鎮守神として、また藤原氏の氏神として、奈良の春日の神を勧請したのが起こりで、室町末期には吉田兼倶卿が吉田神道を唱え、神道界で権威を高められました。また、吉田山のこの地は神々が集まる場所として、神社創建以前より、神楽岡と呼ばれていました。
二十二社の下八社。社格は官幣中社。
御祭神は、建御賀豆智命、伊波比主命、天之子八根命、比売神。
吉田神社には、いくつもの摂社・末社があるのですが、このところ「ご飯作り」が楽しいことから、今日はこの二つの社は必ずお参りしようと道中、決めていましたのが、
菓祖神社
御祭神は、田道間守命、林浄因命。
お菓子の神様(菓祖)として、京都を始め、全国の製菓業者から信仰されています。
三の鳥居
鳥居をくぐり、吉田山に続く傾斜面を登っていくと、
山䕃神社
御祭神は、藤原山蔭、恵比須神。
吉田神社の創建者である藤原山蔭は、四条流庖丁道の創始でもあり、包丁・料理飲食の神様として、料亭や飲食店から信仰されています。
そして、吉田神社といえば。
今では末社とされていますが、明治までは信仰の中心でもあった、
大元宮(斎場所大元宮)
御祭神は、天神地祇八百万神(全国68か国の延喜式内社・全3132座の八百万の神)、天照皇大神、豊宇氣比売神。
鳥居の正面奥に本殿があり、背後に六角の後房を付けた八角形のこの本殿は極めて珍しく、重要文化財に指定されています。
併設の吉田幼稚園では、卒園式がおこなわれていました。ご卒園、おめでとうございます。
と、ここで、本宮の社務所に戻って御朱印を受けたのですが、吉田山の山頂にある竹中稲荷神社をお参りするには旦那さんに引っ張り上げてもらわないと到底、ひとりでは登拝できないだろうと断念したので(←体力無し)竹中稲荷神社以外のお参りしたお社の御朱印をお願いしたところ…
途中、書き手さんが変わられ、引き継ぎが安生いかなかったのか、
お参りしてない竹中稲荷神社の御朱印まで拝受してしまった(滝汗)
てか、書いてくださるのをずっと傍らで見ていたので、
「竹…」と書き出された時点で、
「アッ」と気づいたのですが、もう書いてくれてはるから…と言えずじまいで飲み込み、
(またいつか、旦那さんと一緒に来て、山頂まで引っ張り上げてもらおう…)と、誓ったのでありました。
【リンク】吉田神社
お昼ご飯は、こちらでいただきました。
近衛 Latin(ラタン)
京都大学・楽友会館内のレストランです。
楽友会館は、大正14年(1925年)京都大学創立25周年を記念して建てられ、当時の京都大学工学部建築科助教授森田慶一氏による設計の鉄筋コンクリート2階建の瓦葺でスパニッシュ・ミッション様式を基調とした外装と、東京高等工芸学校教授森谷延雄氏による室内装飾が大正建築の特徴を伝える、国の登録有形文化財です。
また、平成22年(2010年)にはその趣きを残しつつ、改装されました。
本日のパスタ(ナポリタン)と、本日のランチ(海老とイカのシーフードドリア)で悩み、ナポリタンにしました。
粉チーズたっぷりで、しっとりまろやかなお味でした。
美味しかったです。御馳走さまでした。
【リンク】・・・・・と、ここで冒頭の話に戻るのですが。
吉田神社からのお呼びがハタと止まり(何かあるのかな)と神社や、神社近隣の情報を見たりしていて、あることに気づいた。
それは、お参りの時にお昼を食べようと思っていたこちらのLatinさんが、2度目の緊急事態宣言を受けて「解除まで休業」されていたこと。
宣言の解除まで、待て。
そしたら、Latinも開くから、と?
だが、お導きはそれだけではなかったようで。
食後、会計に立ったときレジ前で、支配人らしき方と、どうやらかなり親しげなオヂイ…もとい御老公がお話されているのが、聞こえてしまったのだ。
御老公「閉店するんやて?」
支配人?「はい(苦笑)」
御老公「なんでや。大学が閉めろ言うたんか」
支配人?「(困った様子で)コロナとか…いろいろありまして、こちらも大学側もその…双方合意の話し合いで…(苦笑)」
御老公「ここは長年の伝統のある、その伝統を守り受け継いできた場所やから…(云々…」
私が後ろに並んでいたので、会話をしながら支配人?が御老公をお出口のほうへそれとなく誘導していかれたのだが、話が聞こえてしまった私は動揺し、会計後、レジの方に話しかけた。
私「あの、いまの話聞こえてしまって…閉店って、閉業ってことなんですか?…いや、今日伺う前にメニューとか営業日をHPで見せてもらってたら、3月末〜営業終了って書いてあったので、大学が卒業式とか終えたら学休期間に入る?からその時期は春休みで、また4月には営業しはるものだと、そういう意味だと思ってて…」
レジの方「はい。閉業…です。緊急事態宣言下でこれまで何度か、休業したり再開したりとしてきたのですが、もう…。ですから、このところたくさんのご予約をいただいて…」
私「そうなんですね…。てか、そうか…。いや、静かやけど意外と席埋まってるな?ランチタイムどんぴしゃやから?とか実は思ってて…。私、ここ来たの今日初めてなんです。グルメサイトとかには、空いてて落ち着くって書いてあったけどって…」
レジの方「(涙目で)はい…皆さま、最後にもう一度と、来てくださっていて…(笑)」
やばい。私も泣きそう。
てか、なんて声かけたらいいかわからん
自分から話しかけたくせに。
閉業する言うてはるのに「頑張ってください」もおかしいし、かといって「また来ます」と約束もできない、閉業されるまでの実質営業日はあと7日しかないのだ。
ラストまでの予約が埋まってきてるので、ご来店いただけるようでしたら、お早めにご予約をとおっしゃってもいた。
言葉にならない思いを噛み締めて、ただ頷き合い、御馳走さまでしたと頭を下げた。
神様。最初で最後が、コロナでこうですか……
「しかと受けとめ、忘れるな」
そう、言われている気がした。